冬の盛岡駅、ロータリーから一歩外に出ると、肌に刺さる冷気の質が、東京とも仙台とも違うことに気づきます。「あ、内陸の北東北に来た」と、毎回首元で確認させられます。
岩手・盛岡エリアは「インテリア視察とソウルフード」が同時に叶う出張先
私(JET)は住設業界で14年、年100泊レベルで全国を回っている出張族です。北東北は担当エリアに入っており、岩手・盛岡はもう何度通ったか正直数えきれません。最初に盛岡駅に降り立ったとき、東口と西口を完全に勘違いして反対方向のホテルまで歩いてしまったのは、今でも社内ネタにされています。駅の規模感は仙台ほど大きくないのに、街並みの方向感覚が独特で、開運橋を渡る向きを一度間違えると、商談先まで20分以上ロスします。
出張ルートは案件次第で、東京から東北新幹線で盛岡入りすることもあれば、関西からのときは伊丹発のいわて花巻空港を使うこともあります。花巻空港は小さいぶん到着から外に出るまでが速く、北上・奥州方面の住宅メーカーや建材店を回るときの第一拠点として優秀です。逆に盛岡駅起点なら、北側の家具ショールーム、南下して花巻・北上・奥州、車があれば一日で雫石〜小岩井農場まで足を伸ばせます。盛岡⇔奥州は車で1時間弱、北上はその中間で、距離感を体に入れておくとスケジュールが組みやすくなります。この記事は、そんな「岩手を年に何度も回る出張族」の視点で、商談の合間に寄って良かったインテリア・家具系のショールーム、地元の人と話すきっかけになるソウルフード、そして体を立て直してくれる宿を、時系列の出張ストーリーに沿って紹介していきます。住宅設備の選び方の基本はこちらもあわせてどうぞ。
仕事ついでに寄りたいインテリア・住宅系スポット
マスターウォール エディションストア盛岡|マスターウォールの世界観を北東北で体感
私が最初に「岩手に来てよかった」と感じた商業施設のひとつが、ここ「マスターウォール エディションストア盛岡(うちむら家具 FARI100 MORIOKA)」です。住設の打ち合わせで盛岡市内の工務店を回った帰りに立ち寄ったのですが、北東北でマスターウォールの世界観をこれだけまとまった状態で体感できる場所は限られます。ウォールナット無垢の重さ、面取りの精度、ソファの座面の沈み込み——カタログでは絶対に分からない情報が、空間として一気に入ってきます。
現場目線でありがたいのは、「リビング・ダイニング・寝室」がきちんとゾーニングされた展示構成です。空間全体で木部のトーンをそろえたときの印象や、チェアの張地をあえて外してアクセントにしたときのバランスなど、図面だけでは伝わりにくい“空気感”をそのまま提案のネタにできます。
インテリア・住宅系の営業やコーディネーターにとっては、
- 自社+他社の提案価格帯の位置づけを再確認できる
- 「このテーブルに合わせるなら、照明はこのくらいのサイズ感」という感覚値が養われる
といった感覚を養えるメリットが大きいスポットです。時間に余裕があれば、担当スタッフに人気モデルや売れ筋構成をヒアリングしておくと、自社エリアでの提案トークにもすぐ転用できます。
クラブエイトスタジオ盛岡|欧州テイストの空間から学ぶ「居心地の作り方」
盛岡駅から少し離れた住宅街に「クラブエイトスタジオ盛岡」があります。マスターウォールが「日本の住宅に合わせ込んだ無垢家具の世界」なら、こちらはデンマーク家具をベースに欧州ブランドをミックスした「ヨーロッパの居住感覚」を持ち込んだショールームです。2軒を半日でハシゴすると、北東北の住宅に合う家具の選択肢の幅が一気に広がります。私自身、東北の住宅メーカーさんと商談する前にここを覗いておくと、提案の引き出しが明らかに増えます。
ここで得られる一番の学びは、「どこまで装飾を引き算すれば心地よいか」という感覚値です。家具そのものを主役にするために、壁面や床材の色数・素材の種類を抑え、テキスタイルや小物でほんの少し遊ぶ——この“さじ加減”は、図面やカタログだけでは身につきません。
- モデルハウスのスタイリングを考えたい
- 打ち合わせスペースの雰囲気をグレードアップしたい
- 自宅のワークスペースを「仕事のはかどる場所」に変えたい
という方にとっては、自己成長のためのインプットが詰まった場所です。出張の合間に寄るだけで、「次の提案で試したいディテール」が必ず一つは見つかります。
公式情報はこちら:
https://www.club8studio.jp/
岩手出張メシ|福田パン・じゃじゃ麺・支那そばでローカルを味わう
福田パン|盛岡市民のソウルフードを朝ごはんや差し入れに
盛岡市民のソウルフードといえば、まず「福田パン」。1948年創業の老舗で、コッペパンに50種類以上の具材から好きな組み合わせを挟んでくれる、いわば盛岡のサブウェイ的存在です。私は初めて盛岡に泊まった翌朝、ホテルのフロントで「朝ごはんどこが定番ですか?」と聞いてここを教わりました。それ以来、岩手出張の朝はほぼ福田パンです。
甘い系から惣菜系までバリエーションが豊富なので、朝食用、移動中の軽食、お土産用と、目的に合わせて組み合わせを変えられるのもポイントです。
- 朝はピーナツ+マーガリンでエネルギーチャージ
- 午後の移動用に、たまご+コンビーフの“がっつり系”
- 家族へのお土産に、季節限定のフレーバーを数本
といった具合に、一本のパンがコミュニケーションのきっかけにもなります。
地元のソウルフードを知っていると、取引先との雑談もスムーズです。「どの組み合わせが好きですか?」という一言で、距離がぐっと近づきます。これはまさにRelatedness(社会欲求)を満たしてくれる出張メシと言えるでしょう。
公式情報はこちら:
https://www.fukudapan.com/
盛岡じゃじゃ麺ちーたん|一皿で二度おいしい“盛岡三大麺”ルート
盛岡三大麺(わんこそば・冷麺・じゃじゃ麺)のひとつが、このじゃじゃ麺です。「ちーたん」は三大麺の中でも好みが分かれるじゃじゃ麺を、出張族にも食べやすい形で出してくれる人気店。盛岡冷麺は夏、わんこそばは接待向けですが、じゃじゃ麺は通年・一人でも入りやすく、出張ランチの一軒として覚えておいて損がありません。食べ終わった器に生卵とスープを入れて「ちーたんたん」にする最後の一手も、地元の方と話すきっかけになります。
盛岡市中心部からは少し距離がありますが、そのぶん「わざわざ来た甲斐がある」と感じさせる満足度があります。出張でレンタカーを使う方なら、盛岡市内の商談の前後に組み込むルートも組みやすいはずです。
じゃじゃ麺の食べ方は、地元の方もそれぞれ“こだわり”を持っているので、「お酢多め派ですか?ラー油多め派ですか?」と質問すれば、すぐに会話が盛り上がります。こうしたローカルフードは、仕事関係者との関係性(Relatedness)を深めるうえで、とても優秀なツールです。
公式情報はこちら:
https://jyajyamenchi-tan.com/
支那そば 僉(せん)|花巻エリアで覚えておきたい一杯
いわて花巻空港着の便で岩手入りした日、まず立ち寄りたいのが花巻の「支那そば 僉(せん)」。澄んだスープの一杯で、空港から車で数分という立地が出張族泣かせの良さです。北上・奥州方面の商談前に体を温めておくのにちょうど良いボリュームで、宮沢賢治の街・花巻に来た実感も湧きます。
ぱっと見はシンプルなラーメンですが、丁寧にとられたスープと、バランスの良い麺・具材の組み合わせで、「出張中の一杯」としてちょうど良い満足感があります。がっつり食べすぎると午後の仕事に響きそうな日でも、支那そばくらいの軽さなら安心して選べるはずです。
岩手に何度も通うようになると、「今日は福田パン」「前回はじゃじゃ麺だったから、今回は僉にしよう」と、その日のコンディションでローテーションを組めるようになります。こうした“自分なりの定番”を増やしていくことは、出張生活そのものを安定させる豊な『食』の面でも大きなプラスです。
商談前後やオフ日に寄りたい観光スポット
盛岡城跡公園|「城下町の時間軸」を感じるシティパーク
盛岡城跡公園(岩手公園)は、商談の合間に頭を整理するのにちょうど良い規模感の城跡公園です。南部氏の居城・不来方城の跡地で、関東以北では最大級の平城石垣。私は午前の商談が早く終わったとき、お昼まで30分ほどここを歩きながら、午後のヒアリング項目を頭の中で整理するのが定番ルートになっています。隣接する啄木・賢治青春館や岩手銀行赤レンガ館とセットで歩けば、城下町・盛岡の歴史的な文脈に短時間で触れられます。
出張者目線でのポイントは、「歩きながら頭を整理するのにちょうど良いスケール感」であること。
- 午前の商談が終わった後に、公園を一周しながら午後の段取りを考える
- クライアントとの打ち合わせ前に、資料を見返しつつ軽く散歩する
といった使い方がしやすく、ただの観光地というより“仕事の合間のリセットスポット”として機能します。
石垣や城跡の案内板を読むと、江戸期から続く城下町の歴史や地形の話題も自然と目に入ってくるので、取引先との会話の引き出し(Growth&Relatedness)を増やす意味でも、一度は歩いておきたいエリアです。
公式情報の一例:
https://www.city.morioka.iwate.jp/kurashi/midori/koen/1010491.html
小岩井農場まきば園|岩手山と広大な牧場でリフレッシュ
盛岡から西へ車で30分強、雫石町にある「小岩井農場まきば園」は、岩手山を背景にした圧倒的な空の広さが魅力です。私は岩手出張で予定がぽっかり半日空いた日にここまで足を伸ばし、視界を一回リセットしてから次の現場に向かうことがあります。宮沢賢治がイメージしたであろう北東北の田園風景を、肌で感じられる場所です。
平日の出張合間に訪れると、休日ほど混み合わない中で、広い空と牧場の緑に一気に視界が開けます。日頃、室内のショールームや会議室ばかりで過ごしていると、こうした“地平線の見える場所”に身を置くだけで、思考のモードが切り替わるのを感じるはずです。
- インテリアや住宅の仕事をしているからこそ、「室内」と「屋外」のギャップを体で理解できる
- 牧場の建築やサイン計画、動線設計など、空間づくりの学びになる
といったGrowthのメリットも大きく、家族連れでの再訪にもつながるスポットです。仕事ではもちろん、プライベート旅行の下見としても活用できます。
公式情報はこちら:
https://www.koiwaifarm.com/
岩手出張で本当に助かったホテル3軒
花巻温泉(千秋閣・ホテル花巻・紅葉館)|温泉リゾート型の“ベースキャンプ”
岩手県内を車で複数日かけて回るとき、私が「中日の宿」として選ぶことが多いのが花巻温泉です。「ホテル千秋閣」「ホテル花巻」「ホテル紅葉館」の3館が並ぶ温泉リゾートで、館内が連絡通路でつながっているため、雨や雪の日でも湯巡りができます。北上・奥州エリアの商談を終えたあと、ここで温泉と夕食を済ませれば、翌日の北側の現場に向けて体力がしっかり戻ります。年100泊レベルで動いていると、こういう「リカバリー専用日」の宿の選び方が、出張の質を大きく変えます。
出張の拠点にするメリットは、
- 宴会付きの会議やセミナーなど「人が集まる場」を作りやすい
- 仕事終わりに確実に温泉でリセットできるので、連泊でもコンディションを維持しやすい
- 敷地内のバラ園や遊歩道を“朝散歩コース”として使える
といった点にあります。
岩手県内の複数拠点を車で回るスケジュールの場合、「中日だけ花巻温泉でしっかり休む」という組み方をすると、体調管理が一気に安定します。宴会利用も想定されるなら、事前に会場レイアウトやマイク設備などを確認しておくと安心です。朝晩温泉とサウナに入ってリフレッシュすることは出張での一番の楽しみの時間です。夜には伝統芸能の催しもあるのでこちらも必見です!
公式情報の一例:
https://www.hanamakionsen.co.jp/koyokan/
北ホテル(盛岡)|城跡公園近く、徒歩で街を楽しめる市内拠点
盛岡市中心部・内丸エリアの北ホテルは、私が「盛岡市内の商談メイン日」に選ぶ拠点です。盛岡城跡公園や県庁エリアまで徒歩圏で、夜に駅前まで歩いて飲みに出ても帰りがしんどくない距離感。無料レンタサイクルもあるので、移動距離の短い案件が続く日は自転車で回る方が、タクシーより効率的なこともあります。
徒歩圏内に官公庁や歴史的な建物、飲食店がまとまっているため、
- 昼は県庁・市役所周辺での打ち合わせ
- 夕方は盛岡城跡公園を軽く散歩
- 夜は市内の飲食店で会食
といった動線を、タクシーに頼りすぎずに組めるのが強みです。無料レンタサイクルのサービスもあるため、天候や体力に余裕がある日は自転車で市内を回るのも良い気分転換になります。
出張先で「タクシー移動ばかりだと疲れる」という方にとっては、歩く・自転車・公共交通を組み合わせた“人間らしいスケール感の移動”を選べる拠点として、出張先での健康も支えてくれるホテルです。
プラザイン水沢|無料駐車場×国道4号沿いで車移動に強い
奥州市の「プラザイン水沢」は、車移動が中心の日に絶対外せない宿です。国道4号線沿いで、約300台収容の無料駐車場。東北道・水沢ICから車で約7分。北上・奥州・一関と南下するルートを取るとき、ここを拠点にすると駐車場ストレスがゼロになります。営業車で岩手を回るのが前提なら、まず候補に入れて間違いない一軒です。
- 県南エリアの工務店・ビルダー・設備会社を1日でまとめて回りたい
- 大型車や荷物の多い車両で移動している
- 夜はホテルで静かに仕事を片付けたい
といったニーズには非常に相性が良く、車移動が前提の出張では“安全パイ”として覚えておきたいホテルです。館内レストランや仕出し・テイクアウトサービスもあり、夕食難民になりにくいのもポイントです。
出張先で「駐車場探しに神経を使わない」というのは、意外と大きなメリットです。運転に集中するために、宿は“駐車場ストレスゼロ”を選びたいという方には、特におすすめできます。
メジャーリーガー大谷選手の地元だけあって応援してる感も伝わってきます!
公式情報の一例:
https://www.plazainn.jp/
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出張先で本当に使える視察先・ご当地グルメ・立ち寄りを都道府県別に。
まとめ|岩手出張を「仕事も自分も整う時間」に変える
岩手・盛岡エリアは、北東北の出張ルートの中でも「インテリアショールーム×ソウルフード×温泉宿」が、ちょうど一日〜二日で組み合わせられる距離感に揃っている、出張族にとって扱いやすいエリアです。盛岡市内で家具・住設ショールームを回り、北上・奥州で工務店や建材店を訪問し、夜は花巻温泉で立て直す——この三角形のルートを一度組んでおくと、次回以降の岩手出張がぐっと楽になります。
- マスターウォール エディションストア盛岡やクラブエイトスタジオ盛岡で、空間づくりの引き出しを増やし
- 福田パン・じゃじゃ麺・支那そば 僉で、地元の人と盛り上がれる“食ネタ”を押さえ
- 花巻温泉や北ホテル、プラザイン水沢で、移動疲れと仕事疲れをきちんとリセットする
私自身、年100泊レベルで全国を回るなかで、「ただ往復するだけの出張」と「自分の引き出しが増える出張」の差を一番感じるのが、こうした地方都市での過ごし方です。福田パンの組み合わせを取引先と話すだけで距離が縮まったり、盛岡城跡公園を歩きながら午後の打ち合わせの順番を組み直したり——岩手は、そういう小さな積み重ねがしやすい土地だと感じています。長時間移動の整え方は新幹線の長時間移動を快適にするグッズと過ごし方、出張バッグの中身は出張族のリアル持ち物10選もあわせてどうぞ。
北東北を縦に回るなら、岩手の次は北の青森(青森市・八戸エリア)、南の宮城(仙台・松島・石巻エリア)、内陸の秋田(横手・男鹿・能代・大館エリア)と接続させると、北東北一周の出張ルートが完成します。岩手出張の予定が入ったら、ぜひこの記事のスポットを1〜2か所ずつでも組み込んで、自分だけの「岩手出張勝ちパターン」を作ってみてください。出張ルートや住設のご相談はお問い合わせからどうぞ。
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